第4章

早朝の陽射しがカーテンの隙間から部屋に差し込み、私は目を開けたが、一瞬、意識がぼんやりとした。

ここは私の寮の部屋じゃない。

昨夜の記憶が、堰を切ったように押し寄せてくる——大冒険、バー、スペシャルカクテル、浅田駿之介、ホテル……。

私は勢いよく身を起こし、あたりを見回した。

部屋には私一人しかいない。布団の隣はがらんとしていて、ほんのわずかに枕が凹んでいる痕跡だけが、ここに誰かが寝ていたことを証明していた。

浅田駿之介はもういなくなっていた。何の書き置きも残さずに。

それもそうか。しょせんはただのゲームだったのだから。

私は自嘲気味に笑ったが、心の中ではなぜか...

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